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4月, 2021の投稿を表示しています

スポーツ栄養:高校生男子サッカー部に対する栄養講習会

   管理栄養士の活躍の場所は医療施設や福祉施設に限らず、小・中学校、行政機関、地域、企業など多岐に亘ります。今回は、臨床栄養学科の教員が高校生男子サッカー部の総会に参加し、部員(選手・マネージャー)と保護者の方々に対して栄養講習会を行いました。  まず、部活動顧問の先生より活動内容の説明があり、次にトレーナーの方からコンディショニングに関する説明がありました。これらの後に、30~40分程度の時間をいただき、スライドを用いて話を進めました。 主に以下の2点について説明しました。 ①普段の食事で栄養素を過不足なく摂取するために「栄養フルコース型の食事」を実践する ②発育やスポーツ活動のエネルギーを確保するために練習前後に補食を摂る習慣をつける  また、この高校は教員が大学4年生の時の卒業研究や大学院生時代の学位論文執筆にあたって、栄養調査にご協力いただきました。毎回の調査データは個々人にフィードバックをしているので、今回は新1年生や保護者の方々に、調査の方法やフィードバックに関する説明も行いました。  コロナ禍の中、このような機会を設けてくださった顧問の先生、部員と保護者の方々、ありがとうございました! 投稿者:四元

令和2年度臨地実習報告会 2日目(4年生)続き

  2日目の後半部は、 臨床 栄養学実習Ⅱ ➡病態栄養管理実習の報告です。 臨床栄養学実習Ⅱ と病態栄養管理実習では、病態( 消化器疾患、 糖尿病・腎臓病・循環器等)ごとの栄養管理の方法について、実践を通し て学びます。 例えば、担当する 患者さんやご家族への 病棟での 聞き取りや、診療科 カンファレンスに参加して医師や医療スタッフの患者情報を確認したり、医師の部長回診にも同行したりして、チーム医療の実際を体験します。 食道・胃腸疾患・消化器術後コースでの実習報告 (川崎医科大学附属病院) 糖尿病コースでの実習報告 (川崎医科大学附属病院) 実習で行った糖尿病教室 (川崎医科大学附属病院) 実習では、得られた栄養情報や カルテ情報 を総合して 患者さんの栄養状態を理解し、栄養ケア計画を立案します。 管理栄養士の立ち合いのもと、担当した入院患者さんへ栄養指導をします。さらに、患者さんの栄養治療に必要な栄養量や食形態を理解し、学生が考えた食事を提供して喫食状況を把握し、次への栄養ケア計画につなげていきます。 腎臓疾患コースでの実習報告 (川崎医科大学総合医療センター) 脳血管疾患コースでの実習報告 (川崎医科大学総合医療センター) 腎臓病コースでの実習報告 (川崎医科大学附属病院) いよいよ最後の発表 腎臓病コースでの実習報告 (川崎医科大学附属病院) 質疑応答 臨地実習ができたことへの謝辞(4年生代表) 2日間にわたる臨地実習報告会も終了です。 お疲れ様!

令和2年度臨地実習報告会 2日目(4年生)

  令和2年度臨地実習報告会2日目です。 前半部は、福祉栄養学実習 ➡給食管理実習Ⅱの報告です。 福祉栄養学実習では、 介護が必要な障がい者への栄養管理など、 病院や福祉施設での介護や医療が必要な方に対する管理栄養士業務を学びます。 障害者福祉施設である旭川荘での実習報告 2日目も別会場を設置 座長(実習担当者)からの質問 同級生と相談し、真摯に質問に答えます 給食管理実習Ⅱでは、病床数1000を超える巨大病院である川崎医科大学附属 病院で、給食経営管理における 管理栄養士業務について体験します。今回は、病院給食における衛生管理と調理工程に関する内容が報告されました。 川崎医科大学附属病院厨房での衛生管理 休憩時間には係の4年生が、 机をアルコール消毒して 感染防止に備えます 。 2日目後半部に続く>>>

令和2年度臨地実習報告会 1日目(4年生)続き

健康管理実習Ⅰでは、岡山県早島町とタイアップした地域連携講座である「フレッシュ健康栄養教室」の企画・運営を経験することで、地域における公衆栄養のあり方を学びます。5グループに分かれ、それぞれ異なるテーマで健康栄養教室を開催します。 「フレッシュ健康栄養教室」の詳細についてはこちら>>> 健康管理実習Ⅱでは、 健康づくり事業( くらしき健康福祉プラザ) や特定健診・特定保健事業等(淳風会保健管理センター)、乳児健診(川崎医科大学附属病院)などの、市民の健康づくりや生活習慣病予防の取り組み等を学びます。 乳児健診での栄養指導で・・ 質問に丁寧に答える 受入施設の先生から講評をいただきます 成長期栄養学実習では、4ヵ所の保育園や認定こども園で実習し、成長期に大切な食育や栄養管理、食物アレルギーへの対応などを学びます。 食育媒体について説明 提供したおやつについて 4年生からの質問にも 丁寧に答えます 1日目が終了しました。 臨地実習報告会(2日目)続く>>>

令和2年度臨地実習報告会 1日目(4年生)

  2021年4月23日(金)・24日(土)の2日間、4年生(28期生)の臨地実習報告会が開催されました。これは、 昨年9月中旬 〜 今年3月上旬 までの21週間 にわたる臨地実習(8科目) について、4年生各自が興味を持った実習内容を報告 するものです。 運営は4年生が行い、実習担当教員がサポートします 1日目は、公衆栄養学実習Ⅱ ➡ 健康管理実習Ⅰ  ➡ 健康管理実習Ⅱ  ➡成長期栄養学実習 です。 公衆栄養学実習Ⅱでは、 保健所・保健センター・市役所等( 岡山県と香川県の計19施設) で臨地実習し、行政栄養士の業務や役割について学びます。 科目担当教員が座長として進行 実習内容を12枚のスライドにまとめて 発表時間は10分間 1年生・2年生は別会場で視聴 健康管理実習Ⅰ・健康管理実習Ⅱ・成長期栄養学実習へ続く>>>

基礎調理学実習(1年生:31期生)いよいよ本格的!?

管理栄養士として基本的な調理操作を身につけ、 安全で美味しい食事が提供できるよう調理学の知識と技術を学べる科目です。   衛生管理や包丁の扱い方を学びながら、 サンドイッチとグリーンサラダを作りました。 卵の分量、均等に…端っこまで具材を入れるなど 注意することがたくさんです。 包丁を使ってパンを切ります。 具材がはみ出さないように 包丁を途中できれいにしながら… 切り方を間違えると・・・ 端がつぶれてしまって見た目が悪くなります 先生に教えてもらいながら慎重に できあがりをみんなで確認 サンドイッチの配置は? 並べ方は?  おいしく見える置き方は? 完成! こちらも完成 基礎調理学実習で、ほぼ初めて調理。 学生からは、でき上がりは100点!とのこと。 試食した感想には、からしを入れすぎて辛い!という声も。 これからますます手が込んだものが調理できるように、 授業は進みます。 by・Kawabe

スポーツ栄養:中学生サッカークラブチームの栄養セミナー

  管理栄養士の活躍の場所は医療施設や福祉施設に限らず、小・中学校、行政機関、地域、企業など多岐に亘ります。今回は、臨床栄養学科の教員が中学生サッカークラブチームに所属するジュニア期のスポーツ選手と保護者の方々に対して栄養セミナーを行いました。  新型コロナウイルス感染防止対策のため、近隣保育園のグラウンドで少し肌寒い中、紙資料を片手に約30分間で話を進めました。  始めに、スポーツ選手の食事の基本「栄養フルコース型の食事」を題材とし、主食、主菜、副菜、乳製品、果物のそれぞれに当てはまる食品、食品に含まれる栄養素、栄養素の主な働きについて考えてもらいました。選手と保護者の方々が一緒になって考えている様子が多くみられました。  答え合わせをした後、大人と子どもの身体の違いやスポーツ選手の相対的エネルギー不足などについて説明し、普段の食事からバランス良く栄養素を摂るために「栄養フルコース型の食事」を実践することと相対的エネルギー不足に陥らないように練習前後の補食を取り入れることなどを提案しました。選手はもちろん、保護者の方々もメモを取りながら熱心に話を聞いている姿が印象的でした。  セミナーと並行して、身長、体重、推定ヘモグロビン濃度の測定も行いました。セミナー後は選手や保護者の方々から多くの質問をいただきました。質問の内容は「炭酸飲料は飲んでもいいのか」「野菜ジュースは野菜の代わりになるのか」「何を食べたら身体が大きくなるのか」「練習で夜遅くに食事をしなければならない時の食べ方」など色々です。すべての質問に対して根拠をもとに精一杯解説しました。選手と保護者の方々、そして企画していただいた指導者の方、ありがとうございました!                                           投稿者:四元

食品学実習 第2回 食品の褐変反応(2年生)

食品学実習の第2回目です。 食品に起こる褐変反応(茶色に変色する反応)には、酵素的褐変反応(食品に含まれる酵素による)と非酵素的褐変反応(酵素は関係しない)があります。 酵素的褐変反応は、食品に含まれる酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)によって生じる褐変で す。 りんごの皮を剥いたときに生じる褐変反応を例に、酵素的褐変反応の防止方法を調べます。 りんごの皮を剥き、すり潰します すり潰したりんごを4等分し、それぞれ、純水、食塩水、クエン酸液、純水の入ったビーカーに移します。純水のうちの1つは、直ぐに加熱処理(ブランチング)をします。 直ぐに褐変するので、 操作は素早く 電子レンジで加熱(ブランチング) 20分間放置すると・・・ 左→純水・食塩水・クエン酸・ブランチング 純水では褐変しますが、食塩水とブランチングは褐変していません。食塩水では、食塩が酵素の働きを阻害するためです。皮を剥いたりんごを食塩水に浸けておくとよい理由です。ブランチングでは 、加熱により酵素が失活するため褐変反応が起こりません。 続いて、非酵素的褐変反応(アミノカルボニル反応)の確認です。グリシン(アミノ酸)と糖類(グルコースとスクロース)との反応を調べる化学実験です。 試薬の取り扱いは慎重に 正確に分注します 試験管に試薬を入れた後、15分間、加熱(煮沸)します。 (加熱シーンの撮影を忘れていました。残念・・・) 結果を記録(写真)します 1本(E)だけ褐変しています。 アルカリ性下で、グリシンにグルコース(ぶどう糖)を加えたものだけが褐変しています。これは、照り焼きを作るときにみりん(←ぶどう糖を含む)を加えると照りが出る理由と同じです。 結果が上手くいくと、やっぱり嬉しい・・・。 それぞれの試料の吸光度を測定 観察だけでも 結果は 分かりますが、吸光度を測定して客観的にも確認します。 今日の実習は、国試にもよく出題される内容ですよ。    by みやだ   アミノカルボニル反応については、こちらの投稿でも>>>