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スポーツ栄養:中学生サッカークラブチームの栄養セミナー

 管理栄養士の活躍の場所は医療施設や福祉施設に限らず、小・中学校、行政機関、地域、企業など多岐に亘ります。今回は、臨床栄養学科の教員が中学生サッカークラブチームに所属するジュニア期のスポーツ選手と保護者の方々に対して栄養セミナーを行いました。
 新型コロナウイルス感染防止対策のため、近隣保育園のグラウンドで少し肌寒い中、紙資料を片手に約30分間で話を進めました。
 始めに、スポーツ選手の食事の基本「栄養フルコース型の食事」を題材とし、主食、主菜、副菜、乳製品、果物のそれぞれに当てはまる食品、食品に含まれる栄養素、栄養素の主な働きについて考えてもらいました。選手と保護者の方々が一緒になって考えている様子が多くみられました。
 答え合わせをした後、大人と子どもの身体の違いやスポーツ選手の相対的エネルギー不足などについて説明し、普段の食事からバランス良く栄養素を摂るために「栄養フルコース型の食事」を実践することと相対的エネルギー不足に陥らないように練習前後の補食を取り入れることなどを提案しました。選手はもちろん、保護者の方々もメモを取りながら熱心に話を聞いている姿が印象的でした。
 セミナーと並行して、身長、体重、推定ヘモグロビン濃度の測定も行いました。セミナー後は選手や保護者の方々から多くの質問をいただきました。質問の内容は「炭酸飲料は飲んでもいいのか」「野菜ジュースは野菜の代わりになるのか」「何を食べたら身体が大きくなるのか」「練習で夜遅くに食事をしなければならない時の食べ方」など色々です。すべての質問に対して根拠をもとに精一杯解説しました。選手と保護者の方々、そして企画していただいた指導者の方、ありがとうございました!                                           投稿者:四元