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基礎栄養学実習も始まる(1年生)

 先週の木曜日(9/29)に、基礎栄養学実習が始まりました。1年生にとっては初の実習科目です。

第1回は、実習に当たっての諸注意やレポートについての説明と手洗い実験です。いろいろな試薬や分析機器を使う実験が多いので、安全確保などの注意点を説明を受けます。

安全確保のためのあれこれを説明

実習室に移動して、澱粉糊(でんぷん糊)を使った手洗い実験ですかたくり粉をお湯で溶いて作った澱粉を汚れに見立てます(オープンキャンパスでも紹介したことがあります)。
シャーレに入った澱粉を手に取って・・・

手の平や甲、手首にまんべんなく塗り・・・
手をパタパタ振って乾かした後、水洗いします
いつもしているように手洗いをして、
澱粉糊を落としたつもりでも・・・
10倍希釈したイソジンを散布すると
澱粉糊が残ったところが青紫に呈色します
(よう素-でんぷん反応)
手の甲や指の間、手首などに洗い残しがあることが分かりますね。
中には、洗ったとはいえないレベルも・・・

この手洗い実験は、かたくり粉(澱粉糊)とイソジン(ポピドンヨード液)があればできるので、家庭でもできる簡単で安全な方法です。子どもたちへの食育指導にも最適です。

続いて、プリントの手洗い見本を参考に洗剤と温水を使ってしっかり洗ってから、ATPふき取り検査です。

専用の綿棒で手の表面も拭き取り・・・
測定器が1台なので順番待ち・・・
測定時間は10秒
(値が2000以下であれば合格)

ATPふき取り検査では、手の皮膚に付着しているATP(アデノシン-3-リン酸)を測定します。ATPは生物だけがつくる物質なので、『ATPの値が高い=生物(細菌など)が多い』ということになります。ちなみに、この検出方法は、蛍が光るのと同じ反応(ルシフェラーゼ反応)を利用しています。

次回は、身近な食品を使った実習です。
お楽しみに!