スキップしてメイン コンテンツに移動

第3回 タンパク質の定性(基礎栄養学実習:1年生)

第3回は、身近な食材から取り出したタンパク質の性質を調べます。実習では、牛乳のカゼイン(牛乳に含まれるタンパク質)を試料に使います。


タンパク質の等電点沈殿という性質を利用してカゼインを沈殿させて取り出します。こう書くと難しそうですが、実はとっても簡単。

牛乳を量り取り・・・

レモンを絞って果汁を採取・・・
男子のパワーを見せて残らず搾り取り・・・
レモン果汁を牛乳に加えて混ぜるだけ
しばらく放置すると白い沈殿が生じます
これがカゼイン
レモン果汁の酸味(pH4)がカゼインの等電点(pH4.6)とほぼ同じなので、レモン果汁を加えるとカゼインが等電点沈殿するためです。続いて、濾過によりカゼインを回収します。
コーヒーフィルターを使って
濾過すると・・・
男子のパワーは・・・関係なく
カゼインの塊が残ります
牛乳100 mLから約12 g(湿重量、乾燥重量で約 3 g)のカゼインを採取できます。ちなみに、この塊はイタリア料理などで使うカッテージチーズそのものです。

この後は、卵白タンパク質、ゼラチン、そして採取したカゼインの化学的特徴を調べて比較します。
試料の分注は正確に・・・
色が変わると嬉しい・・・
劇薬はドラフト内で注意深く扱い・・
お鍋で煮沸して、化学反応を起こします
結果の解説は、超アナログ (^o^)
基礎栄養学実習では、徐々にレベルを上げた実験内容に変わっていきます。
お楽しみに!