スキップしてメイン コンテンツに移動

解剖生理学実習「ヒトのエネルギー代謝」に関する実習(2年生:30期生)

春学期の講義・実習の中で、まだ紹介できていない内容を少しずつお見せします。
今回は「ヒトのエネルギー代謝」に関する実習の様子です。

健康の保持・増進のためには、食べ物から得られるエネルギー摂取だけでなく、身体を動かすことで使われるエネルギー消費とのバランスを考える必要があります。

この実習では、自身のエネルギー消費量について、既定の推定式、生活活動記録、間接熱量測定などから推定します。これによって、様々なエネルギー消費量の測定方法の特徴・関係性・妥当性について理解を深めることが目的です。

間接熱量測定とは、呼気ガス分析装置より酸素消費量と二酸化炭素産生量を計算し、エネルギー消費量を推定する方法です。
まずは、各自でマスクと菅を装着し、ダグラスバッグ(オレンジ色の袋)に接続します。

しばらく経つと、ダグラスバッグに呼気が集められ、大きく膨らみます。

ダグラスバッグを呼気ガス分析装置に接続し、集めた呼気中の酸素と二酸化炭素の濃度を計測します。

ダグラスバッグをガスメーターに接続し、呼気の容量を計測します。
これらの結果より、酸素摂取量と二酸化炭素排泄量が算出され、エネルギー消費量が求められます。

「breath by breath」という方法を用いた間接熱量測定も併せて体験します。
マスクに接続した機械によって呼気分析されるので、ダグラスバッグのように分析の手間がかかりません。

生活活動記録をもとに、エネルギー消費量を計算しているところです。
METs(運動強度の単位)など指標を使って計算します。

解剖生理学実習では、このように自身の身体などを用いて各種生体現象を計測することにより、1年次の講義(解剖生理学Ⅰ・Ⅱ)で習った知識を実際に確認して理解を深めます。

投稿者:四元