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採らない!食べない!売らない!人にあげない!

 梅雨末期の晴れた朝
キャンパス内の通路横の芝生で発見しました。

近づいてみると・・・

何だか「かわいい・・」

オオシロカラカサタケです。熱帯〜亜熱帯性のキノコですが、温暖化にともない国内でも公園や庭の芝生などに群生することがあるようです。

綺麗なキノコですが・・

毒キノコです。

有毒成分はモリブドフィリシン(マウス致死性毒)で、食べると数時間で激しい胃腸刺激性の中毒(嘔吐、下痢、腹痛など)を引き起こします。オオシロカラカサタケによる食中毒は、大阪、兵庫、島根、広島、徳島などの近隣県でも発生しています。身近なヤバイやつです。
『採らない!食べない!売らない!人にあげない!』

毒キノコによる食中毒防止のための4原則です。食品衛生学では、発生事例の多い毒キノコによる食中毒*についても、自然毒による食中毒事件として授業で学びます。

*:国内でのキノコによる食中毒は、過去10年間で325件867人が報告されています(食中毒統計資料、厚生労働省)